気まま映画・俳優語り

60年代邦画大好き女子による、※個人の感想※に満ちた映画と俳優語り

「独立愚連隊」から始まった

ミエです。

古い邦画にハマり出してから、今日ブログを開設するまでかなり時間が経ってしまって

語りたい映画が溜まり過ぎて何から書いて良いやらと悩んでいたのですが、

一番自分にとってきっかけとなった映画をまずは語らせてください。

 

「独立愚連隊」

1959年/東宝

 

これですよ。

邦画に、俳優に、岡本喜八監督に、ズブズブとハマっていくきっかけとなったのは。

まずは簡単な映画情報。

監督:岡本喜八

主演:佐藤允

舞台は1944年、北支戦線(中国大陸)。何かワケアリ気味な従軍記者・荒木(佐藤允)は大久保という見習士官の死に興味を持ち、大久保が死んだ「独立愚連隊」と呼ばれる小隊を尋ねる。

 

【映画】

まず1959年という、終戦から15年も経たない頃に完成された戦争映画!

岡本喜八監督のエッセイ集「マジメとフマジメの間」を読んだところ、公開当初は左翼からは好戦映画と批判され右翼からは夜道に気をつけなよみたいな電話が来たというようなお話が。

しかし、これもエッセイで読んだのですが、岡本監督自身の「毎日を喜劇仕立てに想像しながら生き延びてきた」という戦争体験を知るとまた考えることも多い作品だなと思います。

 

派手な戦争アクション、しっかりとした小説のような構成、軽妙洒脱なセリフの掛け合い・・・

もっと!もっとこういう映画を私にくれ!!と、そこから愚連隊シリーズ全部見るため名画座に通う日々が始まります。

 

【俳優】

ここで私が出会うのが東宝の俳優、佐藤允さんです。

中国のスパイを遊ぶついでのように処刑しようとする中丸忠雄さんの前に立ち銃口を手のひらで塞ぎ

「ブローバック式の拳銃は引鉄を引く瞬間銃口を塞ぐと発射できない」という知識を試したくてね、と、笑う弱冠24、5歳の青年。

一瞬にして惚れました。

最近発売された佐藤允さんの息子である佐藤闘介さんの「その男、佐藤允」によれば、

独立愚連隊が決まるまでの佐藤允さんはどうも燻っていたといいますか、会社も監督も彼をどう使って良いかいまいちわかりかねていたようでした。

しかしこの独立愚連隊の大ヒット。

ここからシリーズ通して佐藤允加山雄三夏木陽介などのメンバーで作られていくので

全く別の映画でこの辺のメンバーを見ると「お、愚連隊メンバーじゃん」と感じますね。

 

もう一つ注目したいのが三船敏郎さんです。

三船敏郎さんなんて当時スーパーかっこいい大スターですよ。

その三船さんの役は、気が違った大隊長

穏やかな昼間に敵襲だー!!と叫び一人で走り回って慰安婦にまで馬鹿にされます。

あの三船敏郎がこの役!!

しかし、岡本喜八監督の映画においてはどの俳優さんもどんな役どころでもすごく楽しそうに生き生きと演じているのが非常に印象的です。

 

そしてこれ、私が実は独立愚連隊において一番ワッ!!!と思った存在なのですが・・・

手塚茂夫さんという俳優さんをぜひ知ってください・・・

1959年当時は17歳。城壁から監視する少年兵の役を演じていました。

なんでしょうね、若さなんですかね・・・名画座のスクリーンで彼が初めて映った時、スクリーンからこちらに向かって青い風がブワッと吹いてきた感じがしたんですよね。

さながら4DXですよ。

彼について調べるとたくさんのドラマや映画に出演しているのですが、あまり大きい役をやることは少なく、主演した「矢車剣之介」も個人が見られる映像は全然残っていません。

一番有名な役は「太陽に吠えろ!」でGパンを射殺した犯人役でしょうか。

あれも松田優作のイメージが強過ぎて誰が殺したのかなんてあんまり記憶にある人は多くないでしょうね。

独立愚連隊でも彼は2シーンくらいしか登場しません。

しかしあの眩しいまでの若さ、純粋さ、、ぜひ注目していただきたいです。

 

 

【終わり】

きっと岡本監督や、佐藤允さんについてはこれからもたくさん語る機会がありそうなので、

今日はこのくらいにしておきたいと思います。

文章を書き慣れないので構成など読みづらいかもしれませんが、少しずつ練習していくのでお許しくださいね。

最後までお付き合いありがとうございました。

 

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岡本喜八監督エッセイ集

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「その男、佐藤允

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