「君も出世ができる」
こんばんは
喜劇見ようぜ!喜劇!
ということで、
「君も出世ができる」
1964年/東宝
語って行きましょう。
【映画】
監督:須川栄三
高度成長期、大手旅行会社勤務で出世を夢見る山川(フランキー堺)と、出世には興味がない中井(高島忠夫)。アメリカから帰ってきた社長の娘・陽子(雪村いずみ)。
仕事・恋愛・生活を歌い上げる本格和製ミュージカル映画。
監督は須川栄三監督、代表的なのはそのほかに松田優作さん主演の「野獣死すべし」があります。
ミュージカル映画はとにかく多幸感が大事だと思うんです。
いかに多幸感で殴れるか!幸せで涙が出てしまうほどの!!
本作は、多幸感最高!ミュージカルも本格的!
でも興行としては失敗だったらしい。評価って難しいですね。。
個人的には、飲み屋でベロベロのフランキー堺と同じくベロベロの植木等が出会って
見つめあってフハハハハと笑うシーンで胸がいっぱいになりました。
人生で何の役に立つか、何の後押しになるかわかりません。
でも喜劇はそれで良い!とにかくその瞬間最高に幸せになれます。
【俳優】
フランキー堺はいいよね・・・
個人の趣味ですが、本当に好きです結婚したいです。
幕末太陽傳での飄々とした印象がありましたが、本作ではたくさん歌ってピョコピョコ踊りまくり。
コメディアン・フランキー堺の圧倒的才能が光ります。
女優陣にも注目したいですが、60年代東宝を追っているとよく出会うことになる雪村いずみさん、浜美枝さんがダブルヒロインの形式。
こうやって見ていると、女性って元気ですよね。
60年代活躍されていた若手俳優さんは2020年ともなれば多くは亡くなっていますが、
本作に登場するヒロイン2人も中尾ミエさんもみなさんお元気でいらっしゃいます。
個性的な美とお芝居がガッチリハマる作品がまだまだたくさんあるので、追々語っていきたいです。
これなんですか?
「フランキー堺とシティ・スリッカーズ」ですよ!!!!
シティ・スリッカーズのメンバーは多くがその後「ハナ肇とクレージー・キャッツ」に参加しています。
クレージー・キャッツの元祖とも言えるグループにはフランキー堺さんが参加していたのですね。
フランキー堺さんも植木等さんも大好きな人間にとっては映画の中のほんの少しのシーンで2人が出会って見つめあって酔っ払ってるからワケわかんないけど笑いが止まらない。その状況に胸がつまって涙が溢れてきちゃったわけです。
喜劇俳優、コメディアン。面白いことやくだらないことで人を幸せにできるのは本当にすごいことです。
そんなわけでみんな、喜劇見ようぜ。
ミュージカル映画見ようぜ。人死なないから安心して!!!