「青春の裁き」
こんにちは。
今回は
「青春の裁き」
1965年/日活
こちらについて語ります。
【映画】
監督:小杉勇
主演:渡哲也
青山光二「鬼辰の息子」の映画化作品。ヤクザ組長の息子で大学生の菊男(渡哲也)はヤクザの世界へ反発して家を飛び出す。
渡哲也デビュー2作目となった作品。単独主演は初。
渡哲也さんの訃報があったあと、神保町シアターでの渡哲也特集アンコール上映で観賞しました。
ご本人が空手をやっていたということもあって、大学空手部の設定が様になっている印象。
この頃って空手ブームとかあったんですかね?空手を基礎に置いた設定のヤクザ映画や暴力映画(?)をよく見る気がします。
ヤクザ映画が大好きなので、こちらは個人的にはヒロインがちょっと気になっちゃうな(ぶっちゃけ、鬱陶しいよ!!!)という感じ・・・
後半になるに連れずっと「警察に相談すべきよ!!」しか言わなくなります(そこまでではない)
いつも映画の鑑賞録に利用しているキネノートのレビューに「ヤクザの抗争に警察呼ぶな」というタイトルのレビューがあってそれー!!!それそれそれーーー!!!ってなりました。
全体的になんとなくぼんやりした印象の映画なので、若き日の俳優たちを拝むことがメインになりました。
【俳優】
何と言っても渡哲也さんですよね。
オープニングロールで「渡哲也(新人)」と表記があります。
「渡哲也(新人)」・・・
うっ・・・胸の鼓動が・・・
その隣には「藤竜也(新人)」の文字も。
「藤竜也(新人)」ですか・・・?!
お姉さん涙が・・・(どんな感情?)
この当時渡さんが24歳。しかし最近までのイメージとほとんど変わらない力強い顔立ちです。
ここからずっとヤクザ映画を中心に活躍されていくことになりますが、新人の頃からこれだけのオーラがあったんですね。
もう1人今作の中で注目したいのが郷鍈治さんです。
映画の中では敵対組のチンピラのような役で登場します。
郷鍈治さんと言えば、日活、ダイニチ、東映、東宝と各所で活躍した悪役・敵役のイメージが強い俳優さんです。
とはいえいつも、「ん?これ郷鍈治かな・・・?」とちょっと悩んで、確認して、「あ、やっぱり郷鍈治だ!」と確信できるという、
ものすごく強い印象を与える役どころが多いわけでもないのですが、なんとなく気になってしまう存在感は不思議。
50代の頃に若くして亡くなっているのですが、それよりも前、40代前半に俳優業はご引退されていたそうです。
70年代序盤までの日活での活躍もさることながら、それ以降の東映での役も好きだったりします。
また追々ご紹介できればと思います。注目です。
「青春の裁き」はソフト化されていないようです。
ご興味ある方は名画座など、渡哲也情報を要チェックです!