気まま映画・俳優語り

60年代邦画大好き女子による、※個人の感想※に満ちた映画と俳優語り

「兵隊極道」

こんにちは、ミエです。

今日はこちら

「兵隊極道」

1968年/東映

お話ししていきます!

 

【映画】

監督:佐伯清

主演:若山富三郎

1968年〜1974年まで製作された東映「極道シリーズ」の3作目にあたる作品。

第二次大戦中、日本陸軍への召集を受けた主人公はその後北支戦線へ送られることになる。残してきた自分の組のことを気にかけ、軍で再会した敵対組織とも争いながら、御国に対する己の「極道」を貫く。

 

実は極道シリーズはこの兵隊極道しか見ていないのですが、一応シリーズを通してキャラクター設定などは継続しているようです。

そっか・・・兵隊極道見た時最後「これ死んだな」と思ったけど、74年までやってるし次回作「帰って来た極道」だし、なんやかんやで生きてるんだな・・・絶対死んだと思った・・・

言ってしまえば全部の映画そうなのかもしれないですが、なかなかメチャクチャな物語で、それが真面目に成立していくことによって笑っちゃうのは狙ってるのか狙ってないのか。

佐伯清監督は昭和残俠伝シリーズなどを作られている「極道映画の人」

若山富三郎さんの迫力と反対側にあるなんだか可愛らしい感じが両方楽しめました。

 

【俳優】

 

若山富三郎さんは、勝新太郎さんのお兄さんです。

実はこれを知ったのは大映の「兵隊やくざ 大脱走」を見た後でした。

「兵隊極道」を先に見ていて、勝新太郎さんという俳優さんを初めて見たのがその「兵隊やくざ」だったのですが、えっ、勝新太郎って・・・若山富三郎そっくりじゃない・・・?と思って調べたんですよね。そりゃあリアルタイムではどっちも知らないからねえ。

そして兄弟で「兵隊極道」兵隊やくざて!!

さすがに、「兵隊やくざ」シリーズは戦争だけで何作も作っているのでその辺りは上手です。でもどちらも笑えて・かっこよくて・可愛い、そういう兄弟が見られますよ。

 

 

さて、「兵隊極道」には当時35歳くらいの菅原文太さんが登場します。

菅原文太さんは東映に1967年に移籍していろいろ出演していますが、その頃の映画で見かけると、これ?全然喋らないじゃん。え、死んだじゃん!みたいな役が多いです。

網走番外地 吹雪の斗争」で高倉健さんと初共演をされた時も、同じ部屋にいる嫌な奴の役で、嫌な奴なんだけどあんまり目立たないみたいな。そんな菅原さんが大スターになっていくのは70年代に入ってからです。

トラック野郎シリーズで見せるピュアで真っ直ぐな演技、数々のヤクザ映画での男らしい意志の強い姿、そんなイメージがありますが、どうにもうまく運ばなくて燻っているこの頃の菅原文太さんを見られるのも貴重です。

トラック野郎シリーズ大好きなので、またお話しさせてください!

 

今回はここまで!

 

「兵隊極道」

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